美濃タイル・その歴史と伝統

美濃タイル・その歴史と伝統 美濃焼CTタイル 美濃焼クールアイランドタイル

美濃焼タイル、その歴史と伝統

タイルの幕開け

タイルの幕開け

美濃焼タイルの歴史は、大正3年に多治見市から始まりました。
しかし、その根底には1300年を超える焼き物、「美濃焼」の伝統と技がしっかりと息づいています。
そして、今やタイルを生産する工場の90%を岐阜と愛知両県で占め、東海地方は全国的に屈指の陶産地となっています。
大正から昭和の始め、コンクリートの建築物の増加や、庶民の衛生意識の向上、そしてカラフルでモダンなイメージからタイルが好まれ、様々な場所に使われるようになりました。
当初は高級なイメージを持っていたタイルですが、大正12年の関東大震災以降、レンガ造りから、鉄骨・鉄筋コンクリート造りへの転換にともない、本格的な需要を高めていきました。


モザイクの百花繚乱

モザイクの百花繚乱

昭和初期に入り、笠原町では全国に先駆けて磁器質施釉モザイクタイルを誕生させました。
モザイクタイルは戦後の美濃焼のなかでもっとも発展した品種です。
焼き物ならではの耐久性、耐水性、釉薬の華やかで深みのある発色、小型であるための施工の自在性などの特徴に支えられて、モザイクタイルは戦後復興期から昭和30年代の好景気、建築ブームの中で、文字どおり「百花繚乱」の時代を迎えました。
また、対米輸出も盛んに行われたため、斬新なデザインや大胆な配色のタイルが数多く見られます。
主産地である笠原町はかつて「笠原茶碗の町」として知られていましたが、今日では、国内屈指のタイル生産地として知られています。

建材としてのタイル

タイルの商品特性は主に2つあります。
ひとつは建物の耐久性の向上をもたらす機能性ともうひとつは建物の美観を向上させる意匠性です。
美濃焼タイルは、美濃焼の伝統を守りながら、常にメーカー同士が切磋琢磨を繰り返し、品質の向上に努め、伝統的なあるいは斬新なデザインタイルをつくり続けてきました。
現在では、インテリアからエクステリアまで意匠性と高い機能性を付随した新しいタイルを提案、美濃焼タイルは様々な建築物に彩りを添えています。