美濃焼クールアイランドタイル

美濃タイル・その歴史と伝統> 美濃焼CTタイル 美濃焼クールアイランドタイル

美濃焼クールアイランドタイル

世界的に緊急課題の都市温暖化・地球温暖化抑制の決め手、低コストで効果の高いクールアイランド

都市温暖化と対策
「都市温暖化」は、都市部で異常に気温が高くなる現象であり、都市の大規模化と構造に起因しています。
名古屋工業大学で研究中の「太陽熱反射都市冷却理論」に基づいて説明します。
その仕組みは壁面に到達した太陽光がその吸収率に応じてビル躯体に侵入(蓄熱)するほか、その反射率に応じる反射分は道路に向かいます。
アスファルトの吸収率が95%と高い為、結局都市に降り注ぐ太陽光の多くはビル躯体と道路に蓄熱されます。
現在の都市構造はハニカム構造の高性能太陽集熱器になっていると言えます。
地球温暖化も人類の活動に起因する点で根本は同じですが、CO2温度が増加してもCO2自体が発熱するわけではありません。
従って、都市温暖化対策は都市に照射する太陽熱を反射し、都市内部に蓄熱しない事です。
また、地球温暖化対策としてはまずCO2排出量を削減して温室効果を抑制すると同時に、都市温暖化対策を推進して人々が住める気温を確保することです。

美濃焼クールアイランドタイルの特徴

上り角30度、下り角45度の反射リブが太陽光を効率よく天空に反射し、都市内部への蓄熱を軽減
クールアイランドタイルの2大特長は、表面に特殊な角度で設けられた反射リブと、高い反射率(50%以上)を有する釉薬にあります。
実験写真のように、従来のタイルは太陽光を入射角と同じ角度で路面に向かって反射するため、路面を加熱・蓄熱します。
クールアイランドタイルは、入射する太陽光を表面に形成された反射リブで天空(宇宙)に向けて効率よく反射します。
反射リブの角度「上り角30度/下り角45度」は、日本のさまざまな日照条件の中で、もっとも効率よく太陽光を反射し、クールアイランド効果を発揮できるよう研究された結果です。

美濃焼クールアイランドタイルの特徴

都市環境への冷却効果

都市環境への冷却効果

名古屋大学にて、太陽の代替として白熱灯を光源とする昇温テストを行った結果は図のとおりで反射率15%の従来の黒色系タイルは78度まで昇温したのに対し、反射率70%のクールアイランドは48度に「留まりました。
その差は30度で、環境への顕著な冷却効果が確認されました。